なぜ「とんど焼き」で焼いたしめ縄を自宅に持ち帰るのか
今日は田舎で「とんど焼き」に参加しました。
家中のお札やお守りを集めて、朝から神社へ向かいました。

とんど焼き(どんど焼き、左義長とも呼ばれる)は、
小正月に行われる伝統行事です。
各家庭から持ち寄ったしめ縄や門松、
お札、お守り、書き初めなどを
一か所に集め、火にくべて燃やします。
この火は、お正月に家々を訪れていた
年神様を空へ送り返すためのもの。
燃やすことで「役目を終えた正月」を丁寧に見送り、
新しい一年の無病息災や五穀豊穣を祈ります。
しめ縄を焼いてできた炭で災いを防ぐ
とんど焼きでは、お札、お守りをはじめ
鏡餅や、しめ縄の橙も焼いて
みんなでいただきます。

また、しめ縄を焼いてできた炭を持ち帰る風習があります。
これは、
「しめ縄でできた炭には清めと守りの力があり、
鬼門に置くことで災いの侵入を防ぐ」
と考えられてきたからです。
① しめ縄はもともと「結界」
しめ縄は、神様の領域と人の世界を分けるためのものです。
神棚、玄関、井戸、田畑
などに張られるのは、
「ここから先は清浄な場所ですよ」という目印。
つまり、しめ縄自体がすでに
邪を防ぐ力を持つと信じられているのです。
② とんど焼きの火は「神事の火」
とんど焼きで使われる火は、
単なる焚き火ではなく、神聖な火 とされます。
その火でしめ縄を焼くことで、うら
しめ縄の「結界の力」
+
火による「浄化」
が合わさり、
非常に強い清めの力を持つ炭になる
と考えられました。
③ 炭は「邪を吸う」と信じられてきた
炭は昔から、
● 湿気を吸う
● においを吸う
● 水や空気をきれいにする
という性質がありました。
そのため民間信仰では、
悪い気・災い・邪気も吸い取る
と考えられるようになったのです。
④ 鬼門は「災いが入る方角」
鬼門とは、北東の方角。
陰陽道では
● 鬼が出入りする
● 変化が起きやすい
● 気が乱れやすい
とされ、昔の家づくりでは特に警戒されました。
だからこそ、
● 結界の力を持つしめ縄
● 浄化された炭
● 邪を吸うとされる性質
を鬼門に置く/撒くことで、「家に災いが入るのを防ぐ」
という意味づけがなされたのです。
昔から伝わる日本の大切な風習のご紹介でした。










