お正月の鏡餅は「神様の居場所」だった
お正月といえば、
神棚や床の間にちょこんと飾られる「鏡餅」。

毎年見てはいるけれど、
意味までご存知の方は少ないのではないでしょうか。
今回は、思わず誰かに話したくなる
鏡餅の意味をご紹介いたします。
鏡餅は「神様の居場所」だった!
鏡餅は、ただの飾りではありません。
実はこれは 年神様(としがみさま)をお迎えするための
依り代(よりしろ)なのです。
依り代というのは、
「神様がとどまるところ」「神様の指定席」です。
年神様は新しい年の幸せや豊作、
健康を運んできてくれる神様。
その神様の居場所、指定席が、鏡餅なんです。
だから鏡餅は、神棚や床の間など
家の中でも丁寧な場所に飾られるんですね。
お餅が丸い理由は?
鏡餅は上下2段の「丸いお餅」が基本ですよね。
この形にも、ちゃんと意味があります。
● 丸い形:昔の銅鏡(鏡)を表している
● 上のお餅:太陽
● 下のお餅:月
つまり、
陰と陽、月と太陽、1年の循環を表しているんです。
「お正月=始まりと終わりを大切にする行事」なのです。
ミカンが実は超重要
鏡餅の上にちょこんと乗ったミカン。
あれは「橙(だいだい)」といって、名前の通り
「代々(だいだい)家が続きますように」
という願いが込められています。
しかも橙は、木から落ちにくい果物。
「家系が途切れない」縁起の良さから、
お正月にぴったりなんです。
鏡餅は「割る」のではなく「開く」
鏡開きのとき、「割る」という言葉は使いません。
なぜなら
●「割る」= 縁起が悪い
●「切る」= 武家社会ではNGだった からです。
そもそも、神様が宿っているお餅を
「割る」「切る」というのは失礼ですよね。
そこで使われたのが
「開く」という言葉です。
神様が宿った鏡餅をありがたくいただき、
力を分けてもらう行事なんです。
お汁粉や雑煮にするのは、実はとても理にかなっているんです。
実は地域で全然ちがう鏡餅
鏡餅の形や飾りは、地域によってかなり違います。
● 三段の鏡餅
● 海老や昆布がついている
● 四角いお餅を使う地域も!
皆様のふるさとはどのような鏡餅ですか?
まとめ:鏡餅は「願いのかたまり」
鏡餅はただの正月飾りではなく、
● 神様を迎え
● 家族の幸せを願い
● 1年の始まりを整える
そんな想いがぎゅっと詰まった存在。
今年お正月に鏡餅を見かけたら、
ぜひ思い出してみてくださいね。










