【初心者向け2】はじめての大祓。何をするのか把握しておこう。
こちらの続きです。
初めて「大祓」に参加する方のために
「大祓」で行われている神事の全体像と
参加者は「何をしたらいいのか」をご紹介いたします。

神社によって様々な形代があります
神社によって多少の違いはありますが、
一般的なものをお伝えしますね。
① 大祓詞(おおはらえのことば)が奏上される
神職の方が、穢れを祓い清めるため
大祓詞という祝詞(のりと)を読み上げます。
参加者は静かに頭を下げ、心を落ち着けて聞きます。
② 形代(かたしろ)を使ったお祓い
人の形をした紙が参加者に配られます。

この中に「人形(ひとがた)」「形代(かたしろ)」が入っています。
取り出して、形代に「自分の穢れ(けがれ)」移していきます。
私たちは毎日お風呂に入って、体の垢は落としますが
見えないエネルギーを落とすことはできません。
この大祓では、それが可能になるのです。
具体的には
● 体をなでて穢れを移す
● 息を吹きかける
といったことを行います。
頭をなでたり、体の悪いところをなでて、
自分のすべての穢れを移すつもりで、息を吹きかけましょう。
形代に自分の身代わりになってもらうのです。
これが順番に回収されていき、ひとまとめにされ
お炊き上げ、あるいは海や川に流され祓われます。
火の神、海の神、川の神が清めてくださいます。
③ 茅の輪(ちのわ)くぐり(行われない神社もあり)
「茅の輪」と呼ばれる大きな草の輪をくぐる神社もあります。

8の字に3回くぐりながら、無病息災を願います。
順番に連なって歩くので、前の人に続いて歩けば大丈夫です。
誰でも参加していいの?
基本的に、どなたでも参加できます。
予約不要・参加無料の神社も多く、
「参拝者として静かに見守るだけ」でも問題ありません。
ただし、時間が決まっていますので、
事前に確認しておきましょう。
少し早めに行くのがおすすめ
近年、大祓も有名になって、参拝客が多くなっています。
大祓の時間ギリギリですと、場所が分かりにくかったり、形代を受け取れないこともあります。
また、人だかりの後ろの方になると神事が見えません。
せっかくの機会ですから、早めに到着して、
まずは拝殿でご挨拶を済ませ、開始を待ちましょう。
服装は普段着でOK
特別な服装は必要ありません。
ただし、神事なので、
● 清潔感のある服装
● 帽子は脱いで、フードは外す
といった最低限のマナーを意識すると良いでしょう。
古いお札やお守りをお返しする
1年経ったお札やお守りは、「古札所」へお返ししましょう。
投げ入れないようにしてくださいね。
お賽銭を添えて、無事1年過ごせたことに感謝をします。
大祓は「気持ちのリセット」の行事
大祓は、何か特別なお願いをする場というより、
● 今年一年を振り返る
● うまくいかなかったことも含めて手放す
● 新しい年を前向きに迎える準備をする
ための行事です。
慌ただしい年末だからこそ、
神社で静かに一年を締めくくる時間を持ってみてはいかがでしょうか。
リセットされて心が軽くなるので
きっと毎年の習慣にしたくなるはずです。
皆様1年間おつかれさまでした。
どうぞ良いお年をお迎えくださいませ。
◆せっかく大祓に行くなら、自分の「産土神社」に行こう♪
「大祓」解説シリーズ:まとめ
1) 誰でも生まれ変われる・年に2度の「大祓(おおはらえ)」とは?
2)「祓い」の由来は日本の神話から
3) 祓い・罪・穢れ(ケガレ)とは?
4)「夏越の大祓」とは?(全体の流れについて)
5)「夏越の大祓」とは?(形代の作法について)
6)「夏越の大祓」とは?(茅の輪のくぐり方)
7)「夏越の大祓」当日に参加できない場合
8)「大祓」解説シリーズ:まとめ
9)「茅の輪」は、引き抜いちゃダメなの。
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