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「祓い」の由来とは

誰でも生まれ変われる・年に2回の「大祓」とは? のつづきです。
 
 
そもそも「祓い」というのは、どこから来たのでしょうか? そのシーンは、日本神話「古事記」に登場します。
 
 
日本最初の夫婦神「イザナギ(男神)」と「イザナミ(女神)」は、淡路島をはじめ、たくさんの国土と神々を生み出しました。ところが「イザナミ(女神)」は、最後に火の神を生んだ際に火傷を負って死んでしまいます。
 
 
突然妻を失ったイザナギは、寂しさのあまり、地中深くにあるという黄泉(よみ)の国まで妻を追いかけていき「帰って来てくれないか」と懇願しました。まだまだ国作りが完成していなかったのです。イザナミは、「黄泉の国の神に交渉してみますのでその間、決して中を覗かないでください。」と告げます。ところがあまりに長く待たされたイザナギは、待ちきれず中を覗き込んでしまいました。( 見ちゃいけないと言われると見てしまうのは、今も昔も同じですね )するとそこには、無残にも朽ち果てた恐ろしい妻の姿があったのです・・・。イザナギは、愛しい妻の耐え難い姿に震え、恐れおののき逃げ出してしまいました。
 
 
逃げるイザナギを、黄泉の国の1500人の化け物が追いかけました。命からがら出口まで逃げてきたイザナギは、そこに生えていた桃の木から桃を取って投げつけて撃退します。桃の聖なる力に恐れをなした化け物は、黄泉の国に逃げ帰っていきました。
 
 
桃の木のすばらしい霊力に感謝したイザナギは、桃に名前をつけ、「これからも人々が悩み苦しむときに助けてやってくれ。」とねぎらいます。 (現在も、淡路島の「伊弉諾神宮(いざなぎじんぐう)」にはこの「桃」が邪気をはねのけるお守りや絵馬として存在します。)
 
 
こうして黄泉の国を出たイザナギですが、ふと我に返ると、自分がすっかり穢れて(気が枯れて)しまっていることに気づきました。
 
 

<参考>「まんがで読む古事記1」久松文雄 青林堂
 
 
そして導かれるように筑紫(つくし)の国 日向まで歩いてきたところ、清らかな川を見つけました。
 
 

 
 
川に入る前にまず、衣服や身につけていた様々なもの(杖、帯、袋、衣、袴、冠、ブレスレット)を一度手放しました。すると、それぞれからまたたくさんの神々が生まれたのです。そして次は、川の中に入っていきました。
 
 

 
 
この絵のように「清め」には清らかな「水」を使います。清く美しい最高の水には、神様のすばらしいエネルギーが入っていて、それにより、邪気などの低い波動のものは清められ(=気がよみがえる)、気が充ち満ちて、本来の美しい姿、生き生きした姿によみがえることができるのです。
 
 

 
 
イザナギは、神様のエネルギーによってすっかり元気を取り戻しました。元気の「元」には「神」という意味があります。気が充ち満ちて、力を取り戻すのです。
 
 
この祓い清めによって、このあとイザナギは大変高貴な神々を生み出すことができました。
 
 
左目を洗うと「太陽」を司る「天照大御神(アマテラスオオミカミ)」が生まれました。日本で一番有名な神様ですね。現在は伊勢神宮のご祭神で、皇室の祖先神とも言われていますし、わたしたち日本人の大御祖神(おおみおやがみ)です。
 
 
次に、右目を洗うと「月」を司る「月読命(つくよみのみこと)」が生まれました。また、黄泉の国の穢れた臭いをかいでしまった鼻を洗うと「海」を司る「建速須佐之男命(タケハヤスサノヲノミコト)」が生まれました。
 
 
こうして昼と夜、そして海がこのすばらしい神々に託されたのです。
 
 
日本の神話には、神々のたくさんのピンチとそれらを乗り越えていく話、祓い清めによる「逆転復活劇」などが記されています。尊い神様でさえ色んなトラブルに見舞われます。でも、いいことばかりではない世の中ですが、いつでもやり直せるチャンスはあり、祓い清めによって誰でも生まれ変わることが出来る、そういった私たちを励ますエッセンスが古事記には含まれていたのです。
 
 
<参考>「まんがで読む古事記1」久松文雄 青林堂 ← まんがでとてもわかりやすいです。
 
 
『祓い、罪、穢れ(ケガレ)とは?』

 
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